M&Aの現状
M&A(企業間の合併と買収)はここ数年の間に急速な広がりを見せています。
実際にニュースなどで目にする機会も多い事でしょう。時代の変化により、時間やコストを最小限に抑えて成長させるためにM&Aを行なう企業が増えてきたことや、法改定による後押しなどが理由だと言えます。
ただ、マスコミの影響でM&Aは大企業が手がけるものといったイメージが強いようです。また、中には否定的な意見もあるようです。しかし実際は中小企業にとって大変メリットのある手段であり、多くの企業が活用しております。
社会情勢とM&Aの意義
最近の社会情勢では急速に進む少子高齢化の影響を受け、「事業継承問題」への取組が緊急の課題となっています。
政府のデータによれば高度成長期に大量に創業した世代がこの数年の間に一斉に引退の時期を迎えるであろうと予測しています。そこで問題となってくるのが中小企業の2社に1社が後継者不在という事実です。
企業の大きな使命として存続させる(ゴーイングコンサーン)という事があります。会社で働く従業員、そして長年の取引先など築きあげてきた有形無形の財産を将来に引き継ぎ成長させていく・・・そんなことが会社には求められています。
後継者不在で廃業を考えている企業の8割は経営が安定していると言われ、継承さえ上手くいけば十分事業を続けられるチャンスがあります。
そこで注目されるのがM&Aによる事業の継承です。
積み上げた財産を損なうことなく、関係者全員が満足を得られる形で事業をバトンタッチできる・・・これがM&Aを行なうメリットです。
関係者が最大のメリットを得られるように、また安心して取組めるように、手続きにあたる事が我々の事業です。
買い手企業
反面、新しく事業に取組まれている企業、積極的に展開を考えていく中でM&Aは非常に有効な選択肢となります。時代の変化のスピードが加速している中で、新規に事業を立上げ、成果を得るまでにかけられる時間は短くなってきています。また、経営に失敗が許されない中でゼロから取組むよりも、すでに事業を営み、予測の立てやすい企業の力を活かす事が将来の発展への最短コースとなるでしょう。