後継者不足や事業の再編等により事業を譲渡したい経営者と、会社発展のために事業を譲り受けたい経営者の間に立って、事業譲渡の契約をまとめていくのが北関東M&Aのビジネスです。当然、高度なビジネスノウハウが必要になります。入社当初は、まずM&Aを知ることからスタート。社内にある参考書を読み、また当社で仲介した成約事例を通して、M&Aとはどういうものなのかを勉強しました。
業務として最初に取り組んだのは、企業評価でした。譲渡を希望する会社の決算書をデータ化し、その会社がどれくらいの価値を有しているのかを算出する業務です。また、対外的な業務スキルについては、社長や先輩に同行するなかで、提案や交渉の仕方、ヒアリングすべき点など必要となるポイントを実践的に学びました。

自分が主担当として手掛けたアドバイザリー業務で、初めて成果が上がったのが入社して1年くらいのことです。これまで学んだ知識・スキルを総動員するとともに、先輩のサポートも受けながら、その会社の魅力や企業価値を算出。譲渡先企業の選定や譲渡条件の取りまとめを綿密に行うことで、契約まで進めることができました。
業務の大半は、経営者との面談が中心になるので、とても緊張しますが、百戦錬磨の経営者の方々と接する機会がこれほどたくさんある仕事はなかなかなく、非常に良い経験ができていると思っています。また、経営者の想いや理念をくみ取りながら、さらに発展させていくビジネスなので、成約に至ったときは大きな達成感を得ることができました。
現在は、より多くの経営者にM&Aの有用性を知っていただくため、セミナーを積極的に開催しており、その企画から会場の手配、講師の選定・打ち合わせ、資料作成、当日の運営まで一貫して担当しています。また、大学時代に勉強した法律の知識をいかし、契約書や議事録といった書類の作成やチェックからM&Aに伴って法律上必要となる手続き、さらにはM&Aスキーム(方法)の立案も任せてもらえるようになりました。
といっても、これまで数多くの案件に携わってきましたが、そのほとんどは社長や先輩と一緒に取り組んだものです。今後は、さらに知識を深めるとともに経験を積むことで、一人前のM&Aアドバイザーとして相談から成約まで一人で任せてもらえるようキャリアアップしていきたいと思っています。